騎空団を立ち上げてから1年が経ちました  ―創業守成編

さて、ミストラル立ち上げに至るまでの話は前回の黎明編で話しましたので、今回は立ち上げ後の思い出についてあれこれと綴っていきましょう。

騎空団を立ち上げてから1年が経ちました ―北風の黎明編 - Choucroute_Mistralの日記

 

 

それではまたまたしばしのお付き合いをば。

 

 

・人集めって大変だよね!

 

団の設立を思い立った人が一番最初にぶつかる壁、それが人集めです。

 今の団活界隈は基本的に団員を探している団の空き枠に対して団活をしている人の数の方が圧倒的に少ない関係で、どうしても団は選ばれる側になってしまいます。環境としてはこれが健全なので文句は言えないのですけれども。

 

 団員の数を揃えていくに当たって、既設の団を方針転換した上で仕立て直す場合には、方針に合わなくなった人を順次切り捨てながら新しい人を補充するという形も取ることができます。しかし完全にゼロから始める場合には、激しい団員獲得競争の中から人数の絶対数の不足という不利な条件で人を集めなくてはいけなくなってしまいますね。

 もちろん初期メンバーとして知り合いを引き抜くという手段も使うことはできますが、それにしても当然限界があります。そもそも身内で十分な数を確保できるなら、人集めに頭を悩ませるなんてことはないだろう、と。身内団から分離独立して立ち上げたというパターンの場合は、あんまり露骨に引き抜きをすると要らないところで反感を買ってしまう可能性も高いですからね。

 

 団活をした人、あるいは団員を探す側に立った人であれば容易に納得していただけるでしょうが、団員募集の本戦ノルマ周りはどこの団でもそれほど大差はないです。本戦ノルマは2.5億なら800~1000万/日、10億団なら3000~3300万/日でほとんどの募集はこの範囲に収まります。

 では予選ノルマはというと、ここは団によりけりですね。貢献度ノルマの他に肉ノルマの有無があったりもするので、基本は予選のノルマと個ランノルマ、それ以外の福利厚生を見て団を選んでいく人が大多数かと思います

 ここで、特に福利厚生の部分で大きく差別化ができるほどの選択肢(例えば2019~2020年であればルシ出荷可など)を用意できる新設団はほぼ皆無なので、人を集めていくのは本当に大変なんです。当然新設団に実績などというものはないので確実に戦果の保証がされている既設団に人は流れがちですし、もし興味を持ってもらえても現在の人数を訊ねられて保留で、という形で流されてしまうことも多々あります。何かしらの下地を持っていない場合、古戦場までの最長2ヶ月で29人集めきるというのは途轍もない労力が必要になるのです。これは特に現状での確実に回収可能な最上級報酬(~2020年光古戦場までであれば10億団、それ以降であれば数は少ないでしょうが30億団)を狙わない団の場合は顕著になりますね。傭兵を解禁しても言うほど楽にはならないです(そもそも傭兵さんも上記の正規枠と同じ事情で既設団に流れてしまいがちなので)。

 私が怠惰なだけだぞと言われればそれはもうハイと答えるしか無いのですが、多くの新設団(特に10億を狙わない団)では30人に満たないまま最初の古戦場を迎えることになるかと思います。ここで実績を残せるかどうかが団の今後の分かれ目になると、私はそう考えていますね。

 

 斯くして最初の古戦場を迎え、そしてうまく実績を残すことができればその後の人集めはだいぶ楽になります。今の人数でもきちんと戦果は上げられるよ、という一つの保証が付くので、既に20人~以上埋まっている団に対してもあまり見劣りしない条件を提示できるようになる効果は大きいです。

 ここまでくれば人集めは次の段階へ、応じてくれる人なら誰でもいいではなくういう人が欲しい、という次の古戦場のその先を見つめて動いていけるようになるでしょう。

 

 

・次の古戦場のその先へ

 

 立ち上げ直後は何が何でも人手が欲しいので、ノルマを達成してくれる人なら誰でもいいという方向で人をかき集めないとろくに集まらないのは前項で述べた通りです。しかし、ある程度人員確保に余裕が出てきた段階で人集めの方向性を変えていかないと、言い方は悪いですがいずれのっぺりした特徴のない団になってしまいます

 どんな安定した団でもゆっくりと人は入れ替わっていくので、正規枠の団員数が20人を超えたあたりからは「こういう人が欲しい!」という明確な指針を用意して、直接勧誘したり指針に合いそうもない人への勧誘は見送るといった選り好みを始めていく方法が良いでしょう。私は、その結果団員枠に常に僅かな空きが出ている状態を維持する結果になっても、そこは団長自身で補填するぐらいで良いと考えています。言わば団の特色を出すために必要なコスト、ですね

 

 

・団の指針とその一例

 

 次の古戦場のその先への布石として一例に挙げた人集めの指針ですが。これはノルマの話で触れた「ミストラルをどのような団にしていきたいか」という大綱の話とも密接に関わってきます。

 ミストラルの場合は、

 

古戦場は程々にその代わりルチバトル系コンテンツは気軽に髄までしゃぶり尽くす

 

という指針を私は用意していました。どうしてもエンドコンテンツとなる高難易度マルチバトル(設立当初はアルバハHL、2020年2月現在ではルシHなども)に安定して参加できる強い人は天上団に所属する人が多い関係でその繋がりから遠ざかるほど安定して挑む手段が乏しくなる、という実情があります。これはアルバハが完全にカジュアル化した点を除けば、2020年2月時点でもあまり変わっていないですね。

 しかし、天上団に所属する≒古戦場ではそれなりに走る、という点が事実上不可分となっている以上古戦場に対しての意欲がなければ高難易度マルチバトルへのアクセス手段も無くなってしまうというのではグラブルを楽しめないではないか、と。野良環境はいつでもスラムなので高難易度にはあまり向いていないですからね。

 

 ではどうするか、そもそも何が高難易度マルチバトルへのアクセスを阻んでいるのかと言えばこれは簡単な話で、本人と周囲を含む経験の蓄積の有無ですね。経験豊富な人は気軽に高難易度マルチに顔を出せるので更に経験を積んでいく、一方経験が乏しい人は顔を出すための経験値を気軽に積むことができる場所がないため、両者の差はだんだん広がっていく、と。

 この状況を打破するために取れる方法として挙げられるものは主に2つです。既に気軽に狩りに行ける人が居るならばその人を中心として経験値を積ませるそしてそのような人がいないなら、かつて天上人たちが通過した過程を通る、つまり不慣れな人同士でも良いから集まって経験値をゼロから蓄積していく。この2つですね。

 ミストラルでの実践例として前者の方法を取ったものがアルティメットバハムートHL、後者の例を取ったものがダーク・ラプチャーHard(ルシH)でした。最もルシHの場合はそもそも実装直後で討伐にまで持っていける団自体が多くはなかったので、自分たちで安定した討伐法をゼロから開拓していかなければどうにもならなかったという特殊事情はありましたが。

 

 さて、ルシHに挑むに当たって当初は6属性を揃えるのが基本であったため、必然的に団で囲い込んでおきたい人として各属性のプロフェッショナルに目が向くわけです。打算的な話ですが、全属性まんべんなく強い人はだいたい天上団に定住していたり傭兵として渡り歩いていたりするので、そういうところには縁がない、あるいは興味がない一属性特化型の人を拾っていこう、と。戦力を期待して勧誘に行く場合は、ここを起点に選り好みを始めます。

 

 しかし強いからというだけの理由で連れてきて良いのかというと、そんなことはないのでミストラルではここでもう一段階の判断基準を用意しています。ゲームのギルドとは言えど人と人が関わる以上絶対に避けては通れない極めて重要なポイント、「人間性」の問題ですね。

 ただここはそんなに厳しい査定を加えているのかというとそんなことはなく、普段からやたら喧嘩腰であるとか、マウントを取りたがるような人でなければそれで終わりです。顔の見えない人に対して最低限の敬意を持って接することができるか(慣れて親しくなった人に対して砕けた調子になることは問題なし)、無闇矢鱈に人をこき下ろしす癖がないか、沸点が低くない温厚な人か。こう言いかえれば別にそんな聖人君子を求めているわけでは無いことが伝わるかと思います。

 

 さて、ここまで書いておいてアレですが強さと人間性とは別にもう一つ、極めて私的かつ個人的な注目点があるわけです。既に何度か公言していますが「面白い変態の団員が欲しい!!」、というやつですね。妙な、というと失礼ですが邪教信奉者もとい強いこだわりを持ってグラブルをプレイしている人(例:あらゆる属性で槍染めを試みる最適かどうかは投げ出して声でイけるかどうかでキャラを編成する謎のドラマス愛を押し出しているゼピュロスマンである、等々)は見ていて面白いですし、色んなネタを持ち込んでくれるのでそんな人達がのびのび遊び倒せる楽園の一つもあっていいじゃないかと、そう思っているわけです。でも性癖がドギツいだけであったりただの盛りのついただけの猿は要りません、南無。

 ここは高難易度に挑む際にも思う存分活かされていますが、そこは追々触れていくことにしましょう。

 

まとめると、ミストラルが目指しているものは「古戦場は強くないけど育成に困らない程度には報酬が手に入る高難易度マルチには滅法強い変態の楽園」というものになりました。すごく楽しそうな団ですね!(自画自賛)

 

 ちなみに、私のこの高難易度マルチバトルに対する思いはミムメドンルシファー鯖の立ち上げにもちょっと関わっていたりします。

 

 

それではいよいよ追憶編へ、色んな思い出があると思いきや忘れっぽいのでうろ覚えなことも多かったりしますがそれはご愛嬌。

騎空団を立ち上げてから1年が経ちました ―旅路の追憶編 - Choucroute_Mistralの日記